season X

相棒 第十五話 『裏切り者』

脚本:櫻井武晴 監督:長谷部安春
ゲスト:金田明夫 宮崎吐夢


軽くない薫ちゃんの存在感がこれほどに大きなものだとは。

2話「スイートホーム」サウナ内でもがく場面以降、
今シーズンはどうにも薫ちゃんの演技が軽いなーという印象を抱いていたんですよ。
加えて特命係としても右京単独で話を展開させていくことが多く、
正直薫ちゃんは特命係のおまけに成り下がってしまったのかと
思わされてしまうような回が幾度か出てきていた中での今回の話。
あの病室でのシーンは、全シーズン統合して見ても屈指の名シーンになりますよ。
涙の重みすら感じさせる泣きの場面なんて特にもう。
俳優・寺脇康文の真骨頂を垣間見れたような気がします。

それにしてもまぁ話全体で見ても今回の出来の良さは異常。
これもっと最終回付近でやってもらわないと、
後に来る作品がやり辛くて堪らなくならないかと心配になるくらい良かったー
ニュースなどで取り上げても下手に弄ったら学の無さが露呈されるだけのような
捜査費流用などを目立つ粗も無く書き上げ、かといって警察内部の描写だけに凝ることなく、
上の薫ちゃんに代表されるように各人の心理描写も十分過ぎるほどにカバーしており
諸手を挙げて賞賛してもいい内容でした。


いつもの見所ダイジェストでしたら『見所=笑い所』が大半なんですけど、
今回は正真正銘『見所』だらけ。だから下手に茶化すような
このコーナー書くのもいたたまれないトコロですが、それでも一応。
【見所ダイジェストー】

・キンタマ流出がドラマで描かれる時代か
といっても今となってはそう目新しい話でもなく、
この話でもすっとメインである不正会計の方に話題はシフトしていきましたが。

・宮崎吐夢完全に脇役で終わったなぁ
バスト占いで有名なペリー宮崎吐夢が今回の犯人だったわけですが
『夢から覚めなさいー』言う場面など当然無く、本当に一犯人で終わり逆に驚いたなぁ

急に出番が増え始めた大木・小松両刑事
前回薫ちゃんとの初絡みを演じて以降、今回は台詞付きの取調べ、
更には右京さんとの直接対話と、両氏確実に出番を増やしてきております。
い、いつかは彼らメインの話もっ

・それ以上に全く暇じゃない角田課長
さてその取調べの中で中心となったのが課長。
まさかのクイズ形式で宮崎吐夢を追い詰めていき、
仕舞いにゃ「この変態!変態!」と暴行に至るなど今回は全く暇じゃありませんで。
逆に薫ちゃんの方から暇ですかーと聞く程でしたし。

・食事を食べない薫ちゃんを見て
一瞬「美和子スペシャル6が出されたか」と思ったのは俺だけじゃあるまい。

・高級料亭での天麩羅小話
右京さんの語る捜査費流用疑惑に「とんだ天麩羅警官だ」と追随したかと思いきや
揚げ油の後始末同様、片付けは苦労するよとやんわり口調ながら痛烈に非難する小野田。
しかし「お前は性急過ぎる」との苦言に対し、同じく天麩羅を用いて
「揚げたてをすぐにいただくのが良いのですよ」と即座に返す右京さん。
この2人のやり取りはいつ見ても痺れるねぇ……

ラムネさんもそれを噛んでる間なんて全く無い中でのご登場。
先の大晦日立て篭もり事件での失態もあってか、
いつも以上に警察組織の肩を持つラムネさん
先走る右京さんを慌てて引き止めにかかったり、また最後の幹部会談の中でも
情報開示へ過敏に反応、咄嗟に所轄切捨ての進言に至るなど
いかにもキャリアらしい言動が目立っておりました

亀山ー!後ろー!!
夜道で所轄の刑事どもに集団リンチされる薫ちゃん。
これ、殺されててもおかしくは無い状況なんだよねぇ……
警察発表で自殺と言ってしまえばそれで終わってしまうし。
恐ろしい橋渡ってんだな、特命は。

・薫ちゃんと北村、病室で面会す
報われない被害者遺族に涙し、
堕ちてしまったかつての上司に「飲みに行きましょう」と言葉をかける。
あれはホント、男泣きのシーンやで……

杉下右京、脅威のハッタリ
美和子の記事により公になった池波署捜査費流用問題。
これについて被害者遺族とジャケットの指紋(実はブラフ)を武器に、
小野田他トップへ詰め寄り事実関係の公表に踏み切らせる右京さん……恐ろしい人っ
しかし最後の下りを見るに、小野田官房長気付いてたな……これ

あと公式によれば今回の話が最終回への布石になるとかどうだとかで。
……組織のどこかが確実に大ダメージを負う話になりますかなぁ



【今日のいたみん】


・第十五話。


今回は話が話だけに亀薫を弄っている暇も無く、珍しく薫ちゃん完全無視のいたみん。
捜査一課自体、今回は出番少なめでございました。
基本的にこうした警察内部の話になると捜一の出番は減りますからねぇー
まぁ正直あの3人には手に負えない話ですから。

というわけで本日は伊丹絵描きようがねぇです。

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